子門真人歌曲レビュー FILE.010

歌え!ハッピッピー

オリジナルアルバムである。同じ曲を収録したLPが二種類出ているらしいのだが、詳細は明らかではない。
とりあえず「歌え!ハッピッピー」として発売されたLPの曲順で紹介する。
子門ファン必聴アイテムなので、是非入手して欲しい。というか、早急なるCD復刻が待たれる一枚。


トンボめがねを買ったトンボ

作詩:藤公之介/作曲:都倉俊一/編曲:大浜和史/歌:子門真人

オススメ度: ★★★★ …ハッピー?
歌唱難易度: ★★★ …楽しく奔放に!
入手難易度: ★★★ …中古かオークション頼み
一般認知度: ★☆ …コアファンの証?

冒頭、いきなり表記不明なシャウト。
これ一発だけでも歌の気分がわかろうというほどの、ワイルドで楽しげなシャウト。
実際その通りに、子門が叫びまくる。
1番2番の最初と最後、全てシャウト入り。
間奏でも、表記不明なシャウト連発(^^;
歌そのものも、明るく楽しくカッコよく、の三拍子揃ったメロディー&ヴォーカル。
ひたすら、ひたすらに素晴らしい。
そしてスピード感に酔いしれる。
語尾のしゃくりは数え切れず、声を太くしてみたり、荒々しくしてみたり、ニュアンスも多彩。

もうひとつ決定的なことに、サビのコーラスとのかけあいが絶品なのだ!
トンボが(トンボが)、トンボが(トンボが)、トンボ(トンボ)が、トンボが(トンボが)...ってもう最高。
歌う子門ファンにとって、これほど狂喜させられるかけあいはない。
さぁキミも歌え!ウワァァァァァァァァァオ!!!!


雪は天使のつばさ色

作詩:藤公之介/作曲:都倉俊一/編曲:田辺信一/歌:子門真人

オススメ度: ★★★★☆ …何度聞いてもしびれる!
歌唱難易度: ★★★☆ …この情感が...
入手難易度: ★★★ …中古かオークション頼み
一般認知度: ★☆ …コアファンの証?

昔々その昔、デパートの屋上を営業でまわっていた頃にも歌っていたこの歌(トンボめがねも)。
そんなところで歌うような曲ではないと思うのだが、それでも歌いたかったのだろう。
伝えたい、歌いたい何かがこの歌にはあるのだと思う。

しっとりと、どこか遠くを想うような、表情。
音もなく降る雪を、子門真人が歌い上げる。
ハモリもしびれるぅ〜っ!

多くは語るまい。聴けば、その素晴らしさが瞬時に伝わるはずだから。
「2555日目のMerry Christmas」と共に、子門真人の冬の歌スタンダードに認定したい。


さびしいゴリラ

作詩:藤公之介/作曲:都倉俊一/編曲:田辺信一/歌:子門真人

オススメ度: ★★★☆ …沁みるなぁ
歌唱難易度: ★★★☆ …ゴリラボイス!(笑)
入手難易度: ★★★ …中古かオークション頼み
一般認知度: ★☆ …コアファンの証?

題材が子供むけではあるんだけど、大人の心にもじんわり沁みる歌。
ふるさとを、母を想うゴリラの気持ちを子門真人が歌う。

この歌声、そして節回しにメロメロっす。
さらに、ゴリラボイスとも言うべき、セリフ。うははははは(笑っちゃいけません)。
繰り返しでの、溜めも見事の一言に尽きる。
歌う場合はここが一番のポイント。


ぼくのママ

作詩:藤公之介/作曲:都倉俊一/編曲:田辺信一/歌:子門真人

オススメ度: ★★★☆ …すんなり聴ける歌
歌唱難易度: ★★★ …歌いやすい...?
入手難易度: ★★★ …中古かオークション頼み
一般認知度: ★☆ …コアファンの証?

「大きくなったらこの僕も、ママのようなお嫁さん、もらいたいと思います」
それがこの歌の基本精神。
幸せな家族の有り様を、子門真人が演じる子供の視点で描くファミリーソング。

素直に普通に歌っているようでいて、実は詩の内容に合わせて声の表情を変えているのがポイント。
ここに気がつくかどうかで、子門ヴォーカルを味合うセンスの有無がわかろうというもの。
スイミーのところでも書いたけど、子門の母ソングは反則技なのだ。
明るいこの歌でもどこかホロリとさせられてしまう。
そんな気持ちを共有できたらキミもマブダチ。


空飛ぶ赤ちゃん

作詩:藤公之介/作曲:都倉俊一/編曲:大浜和史/歌:子門真人

オススメ度: ★★★★ …ストレンジな歌
歌唱難易度: ★★★★★ …ウルトラスーパーハード!
入手難易度: ★★★ …中古かオークション頼み
一般認知度: ★☆ …コアファンの証?

ハッピッピーのアルバムだけでなく、子門ソングの中でも至難の部類に入るのがこの歌。
聴いてもらえればわかると思うが、すごく変った感じの歌なのだ。
リズムもややトリッキー。子門だからこそ歌えたのかもしれない。
ほんとうにフワフワ、ヒラヒラ飛んでいるような、不思議な気分。

微笑みながら、楽しそうに歌う優しい子門の顔が浮かぶよう。
おうぇ〜いっ!


風はなに色

作詩:藤公之介/作曲:都倉俊一/編曲:大浜和史/歌:子門真人

オススメ度: ★★★★ …イッツクール!
歌唱難易度: ★★★☆ …この味わい出せる?
入手難易度: ★★★ …中古かオークション頼み
一般認知度: ★☆ …コアファンの証?

この歌、ものすごく好きなんだけど、何かどうってうまく言えない。
口をすぼめる部分と、思い切り開く部分とのコントラストがものすごいのもある。
情感たっぷりなんだけどどこかしら毅然としたクールさ漂うヴォーカルってのもある。
とろけ直前なメロウ具合にこっちもメロメロってのもある。
メロディーがとにかく好きってのもある。
でも、それだけじゃない、何かもっとこうグワーッと胸に迫るものがあるのよ。
ああ、だからほんとに実際に聴いてほしい。
なんてことない、と思う人もいるかもしれない。
でも中にはきっと、おれと同じように圧倒される人もいるに違いない。
そしてその人に、ねぇねぇ何がよかった?と聞いてみたい。
ね、教えて?


かぐや姫は宇宙人

作詩:藤公之介/作曲:都倉俊一/編曲:田辺信一/歌:子門真人

オススメ度: ★★★★★ …何度聞いてもしびれる!
歌唱難易度: ★★★ …これまたハード!
入手難易度: ★★★ …中古かオークション頼み
一般認知度: ★☆ …コアファンの証?

グレート!このコンセプトだけでこの歌は勝ったも同然。
「信じてくれとは言わないが」っていう出だしも最高じゃない?
「いうことを」のニュアンスも、うはははは!と嬉しくなってくる。
「UFOの大群さ」で半音移調して、とどめは「キミも少しは...思うだろ?」のセリフ。
イエーーーース、思う思う思います思いまくります。
右向け右ってな具合で何でも言う通りにします状態ですハイ。

歌うストーリーテラー子門真人の面目躍如。必聴。
ほかにも聴きどころ一杯=歌い甲斐満点。アーユーレディ?


三丁目の交差点

作詩:藤公之介/作曲:都倉俊一/編曲:田辺信一/歌:子門真人

オススメ度: ★★★☆ …いいねぇ楽しいねぇ
歌唱難易度: ★★☆ …歌いやすい
入手難易度: ★★★ …中古かオークション頼み
一般認知度: ★☆ …コアファンの証?

三丁目の交差点を起点にして、町並みが次々と歌われる様子は、
「はたらくくるま」ののりもの連呼の流れなのかも。
とにかく楽しいったら!
キーも歌いやすいし、児童コーラスも楽しく、スキャットやセリフも少々。
シンプルで楽しい曲の中にも、子門ならではの要素がしっかり入ってるんだよねぇ。
「ハイ、よくできたねぇ」とはこちらが言いたいほど。

ただひとつ、「犬屋さん」ってのはちょっとどうなんだろう?(笑)
それを言うならペット屋さんでは?

この歌については、さりげないデフォルメやリズム崩しまでもしっかり練習して歌いたいよなぁ。
パーフェクト目指したい歌でもある。がんばろう!


きいろい秋

作詩:藤公之介/作曲:都倉俊一/編曲:田辺信一/歌:子門真人

オススメ度: ★★★☆ …いい歌だよ
歌唱難易度: ★★★ …メロは難しくない
入手難易度: ★★★ …中古かオークション頼み
一般認知度: ★☆ …コアファンの証?

ハッピッピーの中でも一、二を争う地味な歌(^^;
しかし、おれは好きだ!
ま、改めて言うまでもなく子門の歌う歌はほとんど全曲好きなのだが....。

低く、芯太く、憂い帯びた表情。
ほぼ同じ色に塗り込められているという意味でも地味さをUPさせているのかもしれないが、
逆にこうした歌は子門ソングには珍しいのではないか?
「おんなじ色だ」という歌詞が、この歌そのものをも表現しているといってよい。
黄色一色なんて、なんだか陽気なイメージかと思いきや、こんなに地味。
どこか寂しげで、名残惜しそうで、切ない。
もしかしたら、そこに惹かれるのかもしれない。


虹の船

作詩:藤公之介/作曲:都倉俊一/編曲:田辺信一/歌:子門真人

オススメ度: ★★★★ …何故か泣ける
歌唱難易度: ★★★ …素直に、丁寧に
入手難易度: ★★★ …中古かオークション頼み
一般認知度: ★☆ …コアファンの証?

メジャーで、明るいような調子なのに、これもどこか切ない。
子門もこんなに軽ろやかに歌っているのに、「虹の船〜」の部分から急に表情が変る。
それでだろうか、何故か泣けてきてしまうんだよなぁ。
なんでか知らないけど、泣ける。
でもそれだけで満足だ。
この歌で、子門の声で、泣ける自分が好きだ!(笑)

最後に子門スキャットが入るが、かつてのオリジナル曲「黄色いレモン」を彷彿とさせるスキャットである。
アゥェッ、アゥェッ、っていうアレはないけど(^^;


涙くん

作詩:藤公之介/作曲:都倉俊一/編曲:大浜和史/歌:子門真人

オススメ度: ★★★☆ …聴きやすい歌
歌唱難易度: ★★★ …素直に、でも表情豊かに
入手難易度: ★★★ …中古かオークション頼み
一般認知度: ★☆ …コアファンの証?

1番〜4番までが繋がった物語になっているところが、ちょっと「およげ!たいやきくん」を思わせる。
ここでも歌うストーリーテラー子門真人の本領発揮。

だが、漫然と聞いていると、聞き流してしまいそうなほど、アッサリしていたりもする。
アクのない歌なんだよね。
子門も、本当に自然にサラリと歌っている。
それがまたいいんだけど。

あと、アレンジのピアノがとてもステキ。惚れる。
最後、曲終わったかな...と思わせておいてまたドラムが鳴り出して子門スキャットがはじまるのもGOOD!


歌え!ハッピッピー

作詩:藤公之介/作曲:都倉俊一/編曲:大浜和史/歌:子門真人

オススメ度: ★★★★☆ …やっぱりいい!
歌唱難易度: ★★★ …とっつきやすいかも
入手難易度: ★★★ …中古かオークション頼み
一般認知度: ★☆ …コアファンの証?

この歌でも泣けてしまうおれはもしかして子門ソングで泣くのが趣味なのかもしれない。
「生きているけれど〜お〜」の半音下降だけで、もうホロリですよ奥さん。
間奏では、子門がホイッホイッ!だのウリィィィィィだのと楽しげにアドリブってるというのに、である。

2番、「ハッピッピー!!!」のシャウトや
「ハッピッピー」が「ヘッピッピー」になることや、
ラストの「ウォー!」なんかはいわゆる普通の子門ファンにも歓迎されるはず。
でも、このアルバムを聴いているうちに、
そしてこの歌でまで泣けてしまう自分に気がついた時、
ああ子門真人の歌っていうのは....と、これまでと違う何かに気付いたような、そんな気になった歌でもある。


夕日のかえり道

作詩:藤公之介/作曲:都倉俊一/編曲:大浜和史/歌:子門真人

オススメ度: ★★★★ …侮るなかれ
歌唱難易度: ★★★☆ …メロウロ注意報発令!
入手難易度: ★★★ …中古かオークション頼み
一般認知度: ★☆ …コアファンの証?

ワンコーラスを前半後半で分けてA-Bとすると、AとBのそれぞれ更に後半がほぼ同じメロディーなっていて3番まである。
このほぼ同じメロディーの「ほぼ」という部分がメロウロを誘発するので負けるな!
(ま、普通に聞き込めば間違えないと思うけど)

そしてこの歌こそが「きいろい秋」と共に、このアルバムで一、二を争う地味曲なのだった。
ええ、そんなことないよ!というキミ。あんたはエライ!よくわかっていらっしゃる。
そう、この歌は味わい深い歌なのだ。
歌詞もね、ちゃんと3番まで繋がっていて、それがまた切ないのよ。
あああ…。

そして子門のニュアンス....。


ガリバーがころんだら

作詩:藤公之介/作曲:都倉俊一/編曲:大浜和史/歌:子門真人

オススメ度: ★★★★ …インパクト賞!
歌唱難易度: ★★★☆ …侮れず...
入手難易度: ★★★ …中古かオークション頼み
一般認知度: ★☆ …コアファンの証?

うっはははははは!と最初きいた時は笑った。
「オー、イテー」、大きなクシャミ、おならの音...まぁおならはともかくとして、前2つの演技がとにかく可笑しい。
そして、リガリガリガリバリバ...と謎の歌詞(^^;
更に「違いない〜〜ぃぇぁ〜っ!」っと、もうインパクト絶大。

いちいち書き出すとキリがないのだが、太く深く変化させるニュアンスも連発だし、
リガリガも3番では巻き舌になったりと、いろんなことをやってくれる子門。
とにかく楽しい。

しかし、それはつまり歌う場合には難しいということでもある。いやまったく。
やっぱクシャミとそれに続く笑い声が一番難しいかも...。


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