4年半の沈黙を破って現れた新たなる聖典。
ひらけ!ポンキッキの楽曲をオリジナルとカヴァーで収録。
子門歌唱におけるもうひとつの地平を垣間見る絶好の一枚!
収録曲一覧
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シモニストに贈る聖典レビュー
一般に広く知られている、所謂「テレビまんが主題歌」についてはこれに先立つ聖典4枚でほぼ網羅されていると言っていいため、新聖典そして更にその先にあるべきは、隠れた名曲の発掘が中心となるであろうことは想像に難くない。そしてこの盤は「ひらけ!ポンキッキ」の楽曲をオリジナルとカヴァーを合わせて16曲収録している。レア商品であったLPレコードと同じ構成で復刻を狙った企画者の意気やヨシ。 |
| 1.およげ!たいやきくん 作詞:高田ひろお 作・編曲:佐瀬寿一 言わずと知れた日本レコード界いや、音楽界の金字塔。ま、売上枚数という意味で。 しかし我々シモニストにとっては何枚売れたなどというのはどうでもいいことで、むしろ世間一般の人々にこの歌のイメージでしか子門真人というシンガーの記憶が存在しないという事実を嘆かわしく思うのが王道。いやほんともったいない。残念だ。 おれはたまたまこの歌のヒット時がタイムリーに幼少時と重なったのだが、当時飽きもせず毎日毎日テレビで流れていた上に更にレコードを繰り返し繰り返し聴いていたもので、そこまで執拗にリピートしても色褪せない魅力というのが何なのかと問われればそれは一重に子門真人の歌唱故と結論付けるしかない。一番最初にこの歌を歌った生田敬太郎の記憶などまったくないし、他の誰が歌ったとしてもこのような歴史的存在になったとは思えない。というわけで、あまりに定番すぎてどうも...という人もいま一度耳を傾けて欲しい。そして改めて思う、この歌のキーは高いっす(終盤激しく息切れし、苦しくなります)。 2.はたらく くるま 作詞:伊藤アキラ 作・編曲:越部信義 まったり独特な曲風のたいやきくんから一転、明朗快活なイントロ。心が洗われる思い(いや、たいやきが汚れてるわけではない。オリジナルはのこいのこだが、「2」を歌っている関係で全然違和感がない。むしろこっちの方が味があるということで、カヴァーにおけるオリジナル殺し効果はここでも抜群。 3番の表現がいかにも子門真人で、ニヤリとしてしまう。それにしても子門と子供コーラスのかけあいの楽しさは格別で、その辺を連続で堪能できるこのCDの構成は素晴らしい! 3.はたらく くるま2 作詞:伊藤アキラ 作・編曲:越部信義 カヴァーの前曲と比較すると音がやや柔らかいイメージ。子門のヴォーカルは同じ比較で若干硬質というか、声密度が高くてぐっと凝縮されてるような感じ<気のせい? オリジナルのこちらでは2番から子門崩し表現が加わっている。「はたらくくるま」2曲はこれまたキーが高めなので普通の人にはサビがやや苦しいのだが、音源を聞いている限り子門があまりに余裕たっぷりであるため全くそれを自覚できないという罠があるのでカラオケで歌う人はくれぐれも注意せよ。 4.ぼくはでんしゃ 作詞:伊藤アキラ 作・編曲:越部信義 共演:ぶんけかな コーラス:森の木児童合唱団 似てる、似てるけど違う。そんなデジャビュ効果も多少加味されて楽しさUPな曲。ぶんけかなとのユニゾンデュエットや交互に歌ったりするあたりが新機軸ってとこか。「はたらくくるま」ではコーラスのクレジット表記がなかったのだが、こちらは森の木児童合唱団と明記されている。 デュエットであるためか、子門崩しはほとんどなく、譜割に忠実。これはこれでとてもいい!あらゆる意味で余裕しゃくしゃく。ぶんけかなをリードするような趣もあって子門お兄さん!な雰囲気まで楽しめる。キーも低めでファンにも歌いやすいのもGOOD! 5.恐竜が街にやってきた 作詞:仲倉重郎 作・編曲:藤家虹ニ 上篠恒彦のオリジナルをカヴァーしたものだが、このハマりっぷりは半端じゃない。唯一の弱点は3回目「ガオー」のタイミング違い(ブックレットの解説にも表記されている)だけだが、これが幼少時の記憶のギャップとなって違和感が残ってしまうのが本当に残念でしょうがない。普通のカヴァーなら気にしない(むしろそれが味になる)ところなのだが、この部分は気にいっていたところなので違っているのが納得いかないのだ。おそるべし幼少時の記憶。 ま、それはさておいても、ステレオ左右から低音子門ヴォイスが中央のメインヴォーカルにハモってくるところなどは(オクターヴだけどね)ちょっと感動。うはははははは、と笑いだしたくなるほど楽しい。 6.十二支のうた 作詞:吉田美智子 作・編曲:米光亮 この歌とジャンケンパラダイスとは人によっては賛否両論分かれるのではないだろうか?正直楽曲としての魅力は今ひとつなのだ。子供向けでやりたいことというのは歌詞で明確(こちらは干支でもう一方はジャンケン)なのだが、あまりに変わった曲にしすぎである。しかし、そんな曲でも子門真人が歌えばそれだけで聴かせてしまう曲になってしまう。実際にはカヴァーなのだが、こうなるとオリジナルはちょっと聴きたくないというか、あえて聴いて子門の素晴らしさを再認識したいというか、ヘンなジレンマに陥る。 この歌の聴き所は号令のような干支連呼や、シャウト気味の干支連呼か。
7.ホネホネ・ロック |
| 以上、聖典5たるポンキッキ盤のレビューおわり。
すっかり興奮したままレビューを書き上げてみたものの、この聖典についてはいまひとつその真価を伝えきれていないようなもどかしさを憶える。感じたことを言葉にするのは可能だったとしても、その言葉がありきたりだったり、既に使われた表現だったりすると興ざめなんだよねぇ。それを気にし出すと結局沈黙は金也じゃないけど、言葉少なになってしまうというか....。 |
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