桃盤の収録曲一覧と、収録曲のレビュー。
雑然とした構成の中にも輝きを放つ曲数々。
頬染めて歌え、聖典3!
収録曲一覧
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シモニストに贈る聖典レビュー
この桃盤は一部青盤の流れを汲みながらも、青盤よりも明るいイメージに仕上がっている。レア曲やカヴァー曲も収録され、間口が広がったという理由もあろうが、収録曲のクオリティ平均が高くなったというのも紛れもない事実だろう。子門ソングのバリエーション、シンガー子門の魅力の新たな側面などをこの桃盤を通じて知っていただければ、と思う。 |
| 1.かえってくるライダー 作詞:滝沢真里 作・編曲:菊池俊輔 青盤に続いてのライダーソング。ここでの子門は時々「けだるさ」を見せながらも「くる、くる、くる」の表情など特筆すべき部分も同じに聞かせてくる。「てぇぇぇぇぇぇぇぇ」の伸ばしの中で徐々に母音の発声を変化させつつクレッシェンドしていく様も気持ちよい(ピッチもやや変化していると思われる)。まぁあまりないとは思うが「仮面ライダー」の部分のメロディーで他の曲に行ってしまう可能性もあり。症候群には気をつけたい。細かい部分では「雲は真っ白」のあたりのリズムが微妙なことなど。ブレスの位置も子門に合わせてみたい。 2.たたかえ!サイクロン 作詞:島田真之 作・編曲:菊池俊輔 もうひとつライダー挿入歌。これはまた微妙なメロディーラインで聞いていても面白いのだが、歌うとなるときれいにキメるのが難しい歌だったりするんだな。「ン轟音」や、「ほンのおの」など鼻にかけている部分。「ジャンプ」の強烈なアクセントなど(2番がまたアクセント多いんだよね)いろいろと表現上注意すべき点も多く、修練と集中力を要する歌となっている。 「サイクロン」のメロディーの音が微妙なところなどもなかなか再現が難しく、こだわればこだわるほどに険しくなる。頑張れ! 3.ライオン丸のバラード・ロック 作詞:しのだとみお 作・編曲:筒井広志 さぁ、3曲目にしてひとつの山場を迎えるのがこの歌だ。はっきりいって甘く見ている人が多いもが不満なのだが、歌ってみればその驚異の難易度が理解できるはず。冒頭の「昨日、お師匠様が死んだ」の一節だけでもどれだけ難しいか。この子門の感じ、これを出せなければ最初のワンフレーズで失敗に終ってしまう。「明日また」からの気合。この感情の波。「進むんだ」「守るんだ」「ふるうんだ」をこれでもかというくらい伸ばす。この歌における伸ばしのすごさは強烈極まる。特に3番「ふるうんだ」には震えがくる。もちろん息が続かずに震えるのだが(笑)。いやホントきついっす。しかも「あ」音で思いきりだからなぁ。更にビブラート。聞いてるぶんにはすっげぇ、うっとり、で済むんだけど歌う場合はもう命かけで望むべし。最後にもうひとつ、なんといっても3番「けんさん!」のシャウトだね。あ、まだある。「だからだからだから」の部分の崩し方。いやはや本当にすごい歌だ。ビバ子門! 4.キカイダーは行く 作詞:田中守、丘灯至夫 作・編曲:渡辺宙明 コーラス:コロムビアゆりかご会 ここで一番大事なのはノリだ。ゆりかご会とのシンクロだ。そしてここでも子門の新たな地平が顔をのぞかせる。青盤でも少しだけ垣間見えた「オペラ風」唱法がはっきりと顕在化するのだ。「ゆくぞ」以降の歌い方。高音でこの発声方法というのは非常に珍しいのだ。まさしくこれを聞くため、これを歌うためにこの曲があるといっても過言ではない。そしてこの部分がまたなんと気持ちよいことか。。いやー、すげぇ。声真似系シモニストにはこれも鬼門であろう。されどチャレンジあるのみ。 5.キカイダー子守歌 作詞:長坂秀桂、丘灯至夫 作・編曲:渡辺宙明 引き続きオペラ風歌唱を織り交ぜながら(「つめたい風が」のところなど)、「呟き」系せつなさ表現での泣きが入る歌。「かあさん」の歌い方もなかなか難しい。「あああかあさんの」の部分で流れにうまくのるのも難しい。遅れたり早くなったりぎこちなくなるのでここは重点練習ポイント。3番の「おれはおれは」や「子守歌」の崩し方がまたいい味である。2番「笛」での抜きや、「悪」のアクセントなどの対比も意識してやってみたい。他にももう盛り沢山でとにかく一瞬も気が抜けない歌である。 6.ダイゴロウ対ゴリアス 作詞:東京一 作・編曲:冬木透 コーラス:荒川少年少女合唱隊 一転して陽気さ溢れる気分へ。少ししんみりする内容でも明るく前向き。心からの応援ソングとして歌うべし。荒川少年少女合唱隊のズバズバダバダバコーラスなどが楽しさステキさを加速させるのでテンションもっていくのは簡単なはず。むしろヒートアップしすぎないよう注意する必要ありかも。軽やかにはずむように歌い通さなければ。そういう時にも「抜き」は大活躍。サビ部分などはむしろ「けだるさ」を加えてみた方がうまくいくかもしれず。付点のリズムをきれいに。OK? 7.ぼくのおじさん 作詞:東京一 作・編曲:冬木透 でましたぼくのおじさん!この歌を初めて聞いたときの衝撃は忘れられないのだがキミたちはどうか?明るさ朗らかさに優しさを加えた表情で、時々「おどけ」を加える子門。いやぁ〜最高。「でかい花」のアクセントがくるあたりで予兆は既に感じられるが、やはり白眉は「すってきぃっだよぉぅっ!!」に尽きる。このシャウトがかったおどけニュアンスには誰もが笑いを禁じえないはず。よく聞くとその3番の「ぼくのおじさんは」の部分で既にニヤけているような笑いがまじっているように思える。それを発見してまたこちらもニヤニヤしてしまうのだ。ステキなのはあんただよマジで。子門真人ばんざぁぁぁぁぁぁーいっ!! 8.走れ炎のジャングラー 作詞:赤井圭 作・編曲:菊池俊輔 コーラス:コロムビアゆりかご会 さてさて再びライダー挿入歌シリーズへ突入。例によって菊池特有のメロウロニアミスクロスオーバー症候群の罠の宝庫なので憶えるのも苦労するけど頑張ろう。アマゾンは特にアレンジがものすごい出来なので、そのギャップがどうしても少しひっかかるんだけどね。ここでの子門歌唱は「抜き」と「突っ込み」があるが、他はそれほどテクニカルではないのでメロを憶えさえすれば歌うのは易しい部類といえる。 9.東京ジャングル 作詞:土井信 作・編曲:菊池俊輔 これは子門のテンションも高く、なかなか気持ちのよい出来。なんつっても「ギャーロロギャーロロギャロロロロ」で始まるぐらいだからな。ただし後半の同じ歌詞の部分はメロも歌唱もテンション下がる。症候群の恐怖はつきまとうものの、「野獣の叫び」の「び」とか「急げアマゾン」のアクセントなど小粒ながら聞きどころもそこそこあるので贔屓にしてもよい。 10.アマゾン一緒にたたかおう 作詞:田中守 作・編曲:菊池俊輔 コーラス:コロムビアゆりかご会 ゆりかご会のコーラスのせいか、とっつき易いことはとっつき易いが、どうにも中途半端なメロディーが納得いかん。いい感じできてるのにカタルシスがこないというのはなぁ。聞くだけだとオケに騙されてしまうんだけど。子門も前半かなりいい調子で歌っているのにし中盤から後半のメロディーのところで一本調子になってしまっている。ま、歌う場合はなんの工夫もいらずにラクなのだが、ここにきてそういう歌をあえて歌おうというシモニストがいるかどうか…。いてもいいけど別に。どうせ通らなければいけない道だしね。 11.戦え!ライディーン 作詞:山川啓介 作・編曲:小森昭宏 さ、またもやライダーが終るとトンネルを抜けたような気分である。そしてここでもライディーンが待っていた。それもとびきり極上の子門ソングが!!っくぅぅっ!この歌すげぇよマジで。燃えるという意味でここまでの赤青桃盤の中では筆頭に数えていいのではないかと思えるほど。出だしからしてハイテンション。しかもそのままシャウト連発に続くのだから堪らん。昇天しそう。このシャウト6連発は恐らく至上類を見ない作りであろうから、その点だけでも何がしかの頂点を極めている曲。史上最強のシャウトソングか? ウリはシャウトだけではなない。「炎のように」の唸りニュアンス。「嵐」の突っ込み。「ファイトだぁ」の色っぽいシャウト(あ、これはシャウトだけど)。「また起きあンがーれー」の鼻掛けから鼻濁音の流れ。「お前の」のアクセント。「戦え」の息吐き。「ライディヒーン」など聞き所歌い所のオンパレード。1番は激しく燃え、2番は比較的冷静。6連シャウトではなく抑え気味に入って最後に弾けるという演出だし、「ファイトだ」×2もメロ通り。3番で再び燃えがあるという動→静→動のパターンを踏襲しているし。こういう曲で細かく言い出すとキリがないのでもうやめとく。とりあえずビバ!!ビバ子門!ビバ!ビバッ!!&ビバ小森氏+山川氏。 12.飛べ!ゴッドバード 作詞:山川啓介 作・編曲:小森昭宏 前の曲ですっかり打ちのめされたところへ更に追い討ちの猛ラッシュ!この妥協を許さぬライディーン挿入歌の凄さよ。出だしの「どんなに」の「どん」からして心なしか熱が篭ってる。「られたって」のナナメさ加減、「ひるみ」のアクセント、「しない」が「しなぁひぃー」に聞えるぜ。そのままサビに雪崩れ込み「とォべぇっ」シャウト炸裂!「行けぇ」シャウトも続く。素晴らしい…。当然2番で同じ歌い方はしないのが子門。2番「体当たり」のところも微妙なニュアンス+巻き舌。当然の如く最後は伸ばす。カタルシス。 ビバ(省略)。 13.海よ 作詞:山川啓介 作・編曲:小森昭宏 子門自ら気に入りと公言したらしいバラード。感情移入も通常以上らしく、大きな包み込むような懐の深さを感じさせる。穏やかで優しい表現から、切ない寂しさになり、祈りへ。この歌への子門の解釈がしっかりと歌唱へ反映している。繰り返し最後の「教えておくれ」はまっすぐに伸ばした声が途中からビブラートに変わる。高難度。しかしながら、テクニックよりも気持ちの方が重要な歌と思われる。是非挑戦されたし。 14.カモン!アステカイザー 作詞:山川啓介 作曲:津島利章 編曲:筒井広志 コーラス:コロムビアゆりかご会 一息ついたと思ったところへアステカイザー。いきなり「カモン」の3連シャウト。3回目でややひっくり返り気味なのが意外であるが、全体を聞いてもやや調子が悪かったのではないかと思える節あり。どうなんだろうね。とにかく歌が始まってからも「カモン」の連発。シャウトはないが、強烈なアクセントがついているのでテンション高い。メイン部分はしかし比較的軽めのナチュラルスタイル。やっぱり少し声の感じが違う部分がある。イガイガしてない?みたいな。あまり気にしないで歌うけどさ。 15.ファイト!アステカイザー 作詞:山川啓介 作曲:津島利章 編曲:筒井広志 コーラス:コロムビアゆりかご会 少し生気に欠けるのか子門。いや、それよりもまず音域の低さが半端じゃないんだよ。主題歌なのにどうしてこんな低音を沢山要求するんだろうねぇこの人は(この人=津島氏)。したがってたっぷりと子門の低音を堪能したいところ。実際こういうのはあまり他にないので貴重。一方「ファイトファイト」以降の部分でどうしても力が抜ける感じがある。いい歌なので何度でも歌いたいのだが、やはり気になるんだよな。 16.行け!ボーンフリー 作詞:藤公之介 作・編曲:冬木透 コーラス:コロムビアゆりかご会 ダイゴロウに続き冬木&子門。シンフォニックな楽曲と子門歌唱のスケール感がマッチしていい感じに仕上がった。ゆりかご会も加わって気分は高揚する。前半後半でやや表情は違うが(前半暗く後半明るい)、基本的に歯切れと明るさに注意を集中していれば大丈夫。付点のリズムがハッキリ明瞭になるよう、少しぐらい誇張しても構わないのでやってみるべし。だいぶましに歌えるのではないだろうか?とにかく気持ちの良い歌。 17.恐竜よいつまでも 作詞:藤公之介 作・編曲:冬木透 コーラス:コロムビアゆりかご会 冬木メロディーの素晴らしさに改めて敬意を表したくなる一曲。本当にいい歌だなぁ。聞くだけでも。もちろんシモニストは歌わずにおれないのだが。もちろん恐竜への愛おしさを込めて明るく歌うべし。時折ややかわいい感じの表情を見せているのが新鮮でもある。歌詞も絶妙でじっくり聞いてると2番などはこっちまで涙が出そうになる。歌に感謝したくなる、そんな感じである。あ、3番最後「夢さ」はやっぱりやや長めにね。 18.戦えイナズマン(ANOTHER VERSION) 作詞:石ノ森章太郎 作・編曲:渡辺宙明 コーラス:コロムビアゆりかご会 NG主題歌登場らしいが、歌詞が違うのと掛け声が一切ないのとが主な違いか。やっぱNGだよこれじゃ。歌も別録りなので当然いろんな部分が違っているが、何よりOK版と比べるとテンションが低めなのが痛い。唯一3番最後の「イナズマン」シャウトだけはこっちの方がキレがあって妙にここだけハイテンション。ま、とにかく随分と感触違うのでシモニストならやはり一度は歌ってみて違いを実感したいところ。 19.レッドマン(タイプB) 作詞:藤公之介 作曲:山下毅雄 編曲:広瀬雅一 これもNG版だけどまるっきり違う曲なので面白い。しかも歌詞が1番の分しかなかったのか、それを3回繰り返してるんだよなぁ。執拗すぎてものすごいヘンだ。そして曲もヘンだったりする。やっぱりNGらしいんだけど、妙に味のあるNGさ加減がよい。誰かがいい加減な鼻歌で歌っただけなんじゃないかというアバウトさが。技名のあとの合いの手もまたこりゃないだろ!って感じのコミカルさ。あとどうでもいいがレッドフォールの音が全然取れない…。ヘンな音だよこれ。1番の「ウォーウォーウォー」は実際には最初の「ウォー」がうまく出られず「ウォーウォー」と2回だけになってるし。すんげー楽しいかも。そしてすんげー難しい。しかしチャレンジ必須と思われ。 20.ウルトラマンレオ 作詞:阿久悠 作曲:川口真 編曲:松山祐士 コーラス:コロムビアゆりかご会 カヴァーである。オリジナルよりちいとばかし薄いアレンジだが、歌やコーラスは本家を凌ぐかというほどの出来。このレオもバリエーションがいろいろあるらしいのでいつか聞き比べてみたいと思っているのだが…。歌は当然ながら真夏竜のそれとはまるっきり趣きが違う方向性で、正しい燃える主題歌になっている。知らない人に聞かせたらこっちがホンモノだと思うに違いないのだ。とにかく子門があまり小細工を使わずに自分の解釈でレオを録音したという感じなので、シモニストが歌うにはおあつらえ向きと言える。レオ!! 21.戦え!ウルトラマンレオ 作詞:阿久悠 作曲:川口真 編曲:松山祐士 コーラス:コロムビアゆりかご会 もうひとつレオカヴァー。やはり秀夕樹との比較はしない。いずれも捨て難く、どちらかを取れといわれればやはりオリジナルを取らざるを得ないからだ(苦笑)。しかしこの曲を、「ウルトラマン!」や「君の番!」のシャウトを、子門で聞けるのは嬉しい限り。であればやはり歌わないわけにはいかないだろう、と。非常に素直に歌っているようなので歌いやすいはず。 |
| 以上桃盤レビューおわり。カヴァーについては、他にもいろいろあるだろうにどうしてこれなんだ?的な気持ちがないではないものの、万人向けと考えると頷ける。シモニストたる我々もまずはこうした万人向けカバーでもって子門カヴァーの道に踏み込むのは悪いことではないだろう。既に足を踏み出している人にとって甚だ物足りないだけだ。 その他にも超燃え曲と泣き曲が収録されていてオススメではある。個人的にはとにかくライディーンが衝撃だった。子門曲のヴァリエーションにただただ平伏すしかない。しかしまだこれですら一部である。心せよシモニスト! |
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